認知症について
- たかを
- 2019年2月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年10月29日

僕の母は認知症になって10年経つ。
物についてはアレやコレでしか言えなくなってしまっているが、だいたい通じる。
というか70過ぎのボケた人が伝えようとすることは限られてくるからだ。
一番大事なのはこちらが理解しているということを伝える気持ちだと思う。
理解していなくても。
そうすれば安心してくれる。だから会話の大半は、「大丈夫だよ」「そうだね」
「あとはやっておくよ」というものに終始する。
それでも安心してくれるので平穏な時間が流れる。
認知症は治らない病気ということが長く言われすぎていて、家族はだいたい打ちのめされる。
そしてその打ちのめされている内容には根拠がない。
そもそも治らないのではなく、理由がわからないので治せないのであって、理由さえわかれば治せるだろうという理屈が欠如している。
そんな中、うちではリコード法というものに取り組んでいる。
詳しいことは割愛するが認知症を30の原因に分類し、その一つ一つを潰していきましょうというメソッドである。
ただし、これまたガンの民間療法が目の敵にされた煽りを受けて、このメソッドも眉唾もので迎えられる。
しかしよく見れば医学データをもとにした根拠があり、これを元にしているので否定する方が難しい。
だいたいの人が見ないで否定する。
見てもよくわからないと言って否定する。
結局の所、認知できていない。
僕らにはまだ衰えていない認知機能があるのにそれを使わないでどうするっていう悲しい気持ちになる。
ともあれ、このリコード法のお陰で母親はまだ僕と散歩にいき、外の世界を楽しむことができている。
傍目にはニコニコしたちょっと変わったおばあちゃんくらいに写っているだろう。


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